大野豊の「視点」 「投手の軸は大竹とルイス 2人を中心にローテを回したい」
 開幕前から注目されていた打線では、主に一番には天谷を起用して戦ってきました。その期待に応えて天谷もしっかりと数字を残しており、状態も非常にいいように感じます。今はチャンスを与えられているというよりも、自分でポジションを奪い取ったと言えるのではないでしょうか。
  天谷のよさは何と言っても雰囲気を持っていることです。顔つきやガッツ溢れる姿勢を見ていると、これからいい選手に成長していくのではないかと感じさせてくれます。ただ天谷のような足のある選手を起用しながらも、打線全体を見ると、思ったほど機動力を使った野球ができていないことは少し不満です。やはり打つだけではなかなか点が入りません。次の塁を狙う走塁に関しては徐々にできつつあるだけに、サインプレーによって動く機動力にも期待したいところです。先発陣がある程度ゲームを作っている展開を考えると、今後1点の重みを感じる試合も増えてくるはずです。ぜひ機動力をより取り入れた野球を見せてもらいたいと思います。
 
 


おおのゆたか
77年、出雲信用組合からテストで広島に入団。
リリーフから台頭し、84年に先発に転向。
以来、球界を代表する左腕として活躍した。
88年に防御率1位・沢村賞を獲得、91年にはセーブ王、
97年には42歳で防御率1位に輝く。 通算148勝100敗138S。
現在はNHK解説者として活躍中。

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