
―― 甲子園優勝からプロ入りし、投手から野手に転向するなど濃密な1年を過ごしています。プロとして第一歩を踏み出したときはどのような気持ちでしたか?
1年目は全然通用しないと思っていたのですが、初めて打席に立ったときは、正直「こんなもんか」と思ったんです。だから何度か打席に立てば慣れてくるだろうなと。
―― しかし、好調は長く続きませんでした。
最初はデータも何もなく真っ直ぐが多かったので、積極的に振っていったことで打てたのかなと思います。でもそれから内角球を意識し過ぎて外角球に手が出なかったり、逆に外角球を狙ったら外に逃げる変化球が来たりという悪循環に陥ってしまいました。自分の中で勘違いをしていたのかもしれないのですが、内角攻めを無視できていれば良かったのかもしれません。
―― これだけ長いスランプは野球人生でも初めてのことだと思います。
10何打席無安打というのもありましたし、これだけ打てないのは初めてでした。振っても当たらないし見逃したらストライクだし、当たったと思ったらファウルになるし。どうしていいのか全く分からず、どうしようもできなかった時期もありました。
―― ただ、そういった辛い時期にも決して感情を出さずに冷静にプレーしていた印象を受けます。
本当だったら思いっきり爆発させたいですよ。例えば悔しくてバットを折りたいという気持ちも正直あります。けど、ずっと使ってもらっているというのもありますし、1年目ですから。東洋さん(朝山二軍打撃コーチ)からは「1年目なんかは打てなくて当たり前だ」と言ってもらっていましたが、そう言われても悔しかったですね。
―― 首脳陣の期待もあり常時スタメンで起用されていることがプレッシャーになることもあったかと思います。
結果を残せずに成績がだんだん落ちてきましたし、そのときは本当にすごく申し訳なく思いました。1年目とはいえ、出るんだったら結果を残したい気持ちがあったので悔しさもありました。
(続きは本誌にて)
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